Temptation ++誘惑++ | Fat Baby

Temptation ++誘惑++

EX(昔の彼)とキスをした...

たいして好きでもなければ、思い出にもさほど残ってない男
男としての価値を比較すれば、旦那とは比べ物にならない程しょーもない男

でも、何故か拒めない

「いってきます」や「おやすみ」のときにチュッとするようなキスばっかりの、この頃だったから、濃厚さや、新鮮さに心臓がバクバクしてる自分がいて 全身が熱いのがわかる...

ダメだぁ...

腰にあったヤツの両手が私の頬をはさみつつ、私のあごをあげ、唇が首すじに降りて来た時に、激しー葛藤が始まった

イケナイ思い出を作っちゃう?

奴の手を振り切って、何事もなかった事にする

でも、早く大きく動く心臓のリズムが、あまりにも刺激的で、首のまわりの熱があまりにも気持ちよくて、身動きのできない私 ...





「ううわぁぁぁ~~ん、えへ~ぇ~ん」



聞こえてくる、弱い泣き声がLil'm(娘)のものだって事を把握するのにちょっと時間がかかった...

起き上がった元はもちろんベット
夢ぇ??

どうやら、朝から私は発情してたらしい(笑)

「ちっ どうせ夢なら、もっと先へと進んどけばよかった いや、何でもっとイイ男じゃなかったんだ?」
なんて思いながら泣いている子を抱き上げる

お腹のすいているLil'mに、ミルクを作りながら、なんだか妙な気分がこみ上げてきた

そういえば刺激のない生活をしてるなぁ...
前はもっと、恋の始まりにドキドキしたり、喧嘩のあとのMake loveに激しく狂ったりしたなぁ~
なんて回想し、退屈(=刺激に餓えてる)してる自分自身をしみじみと感じた。

心ココにあらずで作ったミルクのボトルを、Lil'mに渡してあげて、横に腰掛ける

1週間前までは1人で、飲む事なんて出来なかったのに、今は上手に、小さい両手でボトルを抱える

その横で、アイロンをかけながら踊っているパパを見上げ、ミルクを飲みながらも、笑うLil'm

そんな光景を見ながら


「やっぱ、これに代えられるもんなんてないなぁ~」 なんて苦笑する私


ないものねだりってワガママな感情だ ...